坂東 眞理子(ばんどう まりこ) 職業:昭和女子大学学長・作家・評論家
『女性の品格』が大ベストセラーとなり、注目を浴びた坂東さんは富山中部高校を経て、東京大学に入学します。同大学文学部心理学科を卒業後、1969年に総理府に入省しました。1978年に日本初の「婦人白書」を執筆して以来、そのキャリアの多くにおいて女性行政に携わり、さまざまな実績を挙げます。内閣府男女共同参画局長等を経て、2003年に退官し、現在は昭和女子大学の学長を務めています。
坂東さんは、公務員として幅広くいろいろな仕事を経験していく中で、自身が女性そして2人の娘の母親として、現在の日本の職場が男性中心に設計されていることを痛感したそうです。そういった中で、女性が差別されているとか被害者であると現状を悲観的にとらえるよりも、女性である特質を生かして新しい分野へ進出していこうと呼びかけるようなスタイルとして『女性が仕事を続ける時』(日本コンサルタント・グループ)、『女性管理職の時代』(筑摩書房)など数多くの作品を執筆しました。
女性関連書籍の執筆はキャリアのみに留まらず、仕事から私生活に至るまで、女性としての振舞い方をエッセイ風に説いた『女性の品格』(2006年・PHP新書)が大きな話題を呼び、2007年夏に大ブームを巻き起こします。累計300万部を超える大ベストセラーとなりました。
そんな坂東さんの座右の銘は「愛語(あいご)」という言葉だそうです。
「相手への思いやり、愛情に満ちた言葉は人の心を動かす。私も、間接的に聞く「愛語」に勇気づけられ慰められた。自分のできるだけ「愛語」を発する人間でありたいと願っているが、そのためには言葉を大事にし、人に対する愛情を持たねばと思う。」
と坂東さんは語っています。様々なコミュニケーション手段を持つようになった現代において、坂東さんのこの精神は、人と人の思いやりや愛情をもっとも基本的な言葉という手段で伝えることの重要性を思い出させてくれます。
坂東さんは女性としての地位向上という目的ではなく、「男女共同参画社会の実現」を目指していますが、これは現代社会において非常に重要なテーマの一つであると言われ、新聞やテレビなども賑わせています。
みなさんもこの機会に一度考えてみてはどうでしょうか。
