2018年度入試 センター・リサーチから見た東大志望動向(東京大学)
2018/01/19 掲載
※2018年度入試情報は、2018年4月入学予定者向けの情報です。
2018年1月13日・14日に実施され、58万人の受験生が挑戦した大学入試センター試験の結果を、40万人を超える受験生の自己採点結果を集計・分析した河合塾の「センター・リサーチ」。そのデータをもとに、東大志望動向についてお伝えします。
東大全体の動向
文理ともに出願予定者数は前年並み
出願予定者は、東京大学全体で前年比100%です。文理別でも文類が前年比100%、理類も100%となっており、文類・理類ともに出願予定者はほぼ前年並みとなりました。
科類名 | 募集人員 | 出願予定者数(全体) | 出願予定者数(現役) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
昨年 | 今年 | 昨年 | 今年 | 前年比 | 昨年 | 今年 | 前年比 | |
文科一類 | 401 | 401 | 1,145 | 1,117 | 98% | 958 | 946 | 99% |
文科二類 | 353 | 353 | 992 | 1,041 | 105% | 804 | 843 | 105% |
文科三類 | 469 | 469 | 1,465 | 1,446 | 99% | 1,203 | 1,199 | 100% |
理科一類 | 1,108 | 1,108 | 3,164 | 3,237 | 102% | 2,779 | 2,871 | 103% |
理科二類 | 532 | 532 | 1,422 | 1,380 | 97% | 1,151 | 1,126 | 98% |
理科三類 | 97 | 97 | 351 | 317 | 90% | 289 | 275 | 95% |
科類別の東大志望動向
文科一類
2017年度入試で志願者が前年比109%と増加した反動もあり、2018年度入試の出願予定者は前年比98%となりました。
得点率が90%を超える層が減少しているため、ボーダー得点率は2017年度入試から1%ダウンの88%を予想しています。
文科二類
2017年度入試に引き続き出願予定者は前年比105%と増加しています。全国の動向と同様に、経済系の人気傾向がうかがえます。ボーダー得点率は文科一類と同じ、88%を予想しています。
文科三類
出願予定者は前年比99%と前年並みとなりました。ボーダーライン付近の層も前年並みで、ボーダー得点率は文科一類・文科二類と同じ88%を予想しています。
例年のことですが他の科類、特に文科二類からの出願変更には注意が必要です。
理科一類
出願予定者は前年比102%とほぼ前年並みですが、理類の中では唯一、前年を上回りました。上位層からボーダーライン付近、注意ラインに至るまで前年に比べ出願予定者が増加しています。
ボーダー得点率は90%の予想です。
理科二類
2017年度入試で志願者が前年比112%と増加した反動もあり、2018年度入試の出願予定者は前年比97%となりました。
得点率帯の分布では、前年と比べボーダーラインに影響を与える程の大きな変化はないため、ボーダー得点率は2017年度入試と同じ90%の予想です。
出願状況によっては、理科一類からの志望変更に特に注意してください。
理科三類
2018年度入試の出願予定者は前年比90%と減少しました。しかし、得点率が90%を超える層はむしろ増加しているため、厳しい入試が予想されます。ボーダー得点率は95%を予想しています。
※以下は、2019年度入試情報です。過年度のデータはこちらからご覧ください。