東大受験を乗り切るために 1年間の過ごし方 理科一類③
夏までは苦手克服を重視!
- Y.O さん
- 理科一類 入学
東京都 東京学芸大学附属高校 出身
2013年度 河合塾 あざみ野館 在籍
夏までは苦手克服
夏までの基礎シリーズ(1学期)では、武器にしたいけど安定しない科目や苦手科目に力を入れるとよいと思います。私は苦手だった数学の授業の復習に多くの時間を使いました。
復習はすぐにやらないと効果が薄れてしまいますので、授業で扱った問題はその日のうちに解き直すことを心がけ、その日のうちは無理でも、必ず「週末にはその週の問題を一度は解き直している」という状態にしました。
また多くの人がほったらかしにしがちな現代文ですが、私は安定した得点源にしたかったので数学と同様に、必ずすべて解き直しをしていました。
一方、得意だった理科は苦手な分野の復習のみにとどめました。
英語と古典は授業のノートの見直しと、あまりできなかった所の復習程度でしたが、「英単語、テキストのCDを使ったシャドーイング、古文の単語と常識、漢文の句型と単語」は日常生活のルーティーンとして継続していました。
夏休みは総復習
夏休みは基礎シリーズの総復習に充てた結果、1年間を通して最も自分の力が伸びた時期だと感じました。
数学は毎回復習していても「解法がわかる」にとどまり、「自分で解ける」ようになるには、さらに複数回やり直す必要があると思います。ですので、夏の初めに予定を立てて、夏休み中に基礎シリーズのテキストを3周解き直しました。
他の科目もテキストを2周ずつやり、習ったことを確実に身に付けました。
東大対策模試の前でも、演習など特別な準備はしませんでしたが、それまでにやったことが出せて良い点数が取れました。焦って演習に取り組むよりも、じっくり復習をした方がよさそうです。
秋は苦手科目と得意科目両方を強化
秋は数学の強化に加え、得意科目の理科の強化に時間を使うようにしました。数学も理科もテキストの予習・復習に加え、それぞれ基礎シリーズのテキストと『名問の森』(河合出版)の中から苦手な問題や単元を選んで補強しました。
また、夏までは月1回くらいのペースで友達とご飯を食べに行ったり遊んだりする日があったのですが、秋以降は勉強に集中するために一切やめました。
しかし、息抜きがなくなって集中を保つのが難しくなり、逆に効率が落ちましたので、月1回くらいは半日程度の息抜きの時間を作ることをおすすめします。
冬から演習を開始
最後に冬ですが、マーク式模試で9割を切ることはなかったので、センター試験対策は、社会以外の科目は5日前まで対策しませんでした。その分、ひたすら二次試験対策に充て、この時期から初めて演習を始めました。
理科と英語は初見の問題に対応する力と時間配分の感覚を養うために、東大対策模試の過去問を遡ってやり続けました。
数学は、基礎・完成シリーズ(2学期)のテキストの復習。国語は、ルーティーンの古典知識と、テキストで出来が悪かった回の解き直しをして点数の安定をめざしました。
このとき、数学と国語は鈍らない程度にとどめ、時間配分が大事になってくる理科と英語に時間をかけました。
まとめ
英語や国語の知識強化は1年を通してやり、苦手科目は秋までに克服、得意科目は秋以降に強化というスタンスでやって、自分はうまくいきましたので、ぜひ参考にしてみてください。