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東大の学習システム

東京大学に入学したらどのような生活が待っているのでしょうか。東大の学習システムの特徴的な点を現役東大生がご紹介します。

進学選択制度(進振り)について

※進振り制度は2015年度入学者の後期課程進学にあわせて正式名称を「進学選択」に変更、選別方法も志望理由書などを踏まえた総合的なものに変更となりました。

文科二類 2年生 Tさん

東大は入学後に専門学部を決める制度を採用しており、この制度は通称として「進振り」と呼ばれています。1年生時および2年生時の一部の成績が高いほど優先して希望の学部に入れるため、学生は東大に入った後も必死で点数を取りあいます。

ただし、この進学選択制度にはある種抜け道のようなものがあります。それは科類(文一など)ごとの希望人数の差別化で、特に文系に顕著です。

たとえば、文一であればほとんどの人が法学部には行けるような割り振りがなされていますが、文一以外から法学部に行くのは相当の成績が必要です。
このため、既に行きたい学部が決まっている受験生は受験科類の検討を慎重に行うことをおすすめします。

理科一類 2年生 Kさん

東大の学習システムの一番の特徴は「進学振り分け(進振り)」です。東大では入学時には学部学科は決めず、2年生の夏学期までは教養学部生として過ごし、その後自分の進む学部学科を決めることになります。
他大学と異なり、はじめの2年間文理の垣根を越えた多様な分野を学び、その後に進路を決めることができるというシステムは非常に魅力的なものだと思います。
実際、教養の授業を通じて、もともと理科類だった人が経済学部に進むといった例も少なくありません。それほどの刺激が得られるのが、この進振りをはじめとする東大の学習システムの魅力であります。

医学部医学科 5年生 Nさん

東大は入学時に文科一類~三類、理科一類~三類と分かれています。大雑把に言ってしまえば文科一類は法学部、文科二類は経済学部、文科三類は文学部、理科一類は工学部、理科二類は理学部、理科三類は医学部という分け方になりますが、実際はこの通りに行かない人もたくさんいます。理科二類から経済学部に行く人は毎年大勢いますし、僕の学年にも文科三類から医学部に来た人がいます。

もちろん各学部が進級要件として定めている科目(多くは各科類の必修科目になっています)を取る必要がありますが、「その気になればどの学部にもいける、入学後にやりたいことを見つける時間がある」、それが東大の進振りです。もっとも、逆にさぼっていると行きたいところに行けなくなる怖さもあります。

4学期制について

文科二類 2年生 Tさん

東大は現在4学期制を敷いており、1年間がS1・S2・A1・A2に分かれています。これらの区分を「ターム」と呼んでおり、この区分で授業を終え成績を付ける講義をターム制の講義と呼びます。

4学期制であるからには、すべての講義がターム制のはずであり、なぜ区別するための名称がついているか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
その答えは、「ターム制を取っていない講義が山ほどあるから」です。

ターム制を取っていない講義はS1・S2をあわせたSと、A1・A2をあわせたAとに区分され、これらを「セメスター」と呼びます。
現在駒場の文系の教養学部の授業はほぼセメスター制の授業のため、あまり4学期制を深く考える必要はありません。

理科三類 2年生 Yさん

東大の4学期制とは、1年間の授業期間をまずSセメスター(1学期)とAセメスター(2学期)に分け、さらに各セメスターを1ターム(前半)と2ターム(後半)に分けるという制度です。
1,2年生が所属する教養学部では、基本的にはセメスターごとに休みがあり、セメスターごとに授業がありますが、時折タームが終わると試験がある授業もあります。

もちろんターム期間のみの授業だと集中的に勉強できるというメリットはありますが、一方で「進学選択の点数に有効な授業は2年のS1タームまで」(2年生の前期でセメスター制の授業を取ると、その授業が進学選択に反映されない)という中途半端な境界がこの4学期制に基づいて定められるなどのデメリットもあります。

※2018年進学選択より、2年のSセメスター・S2タームまでの成績が反映されるようになりました。

工学部 応用化学科3年生 Oさん

2015年度から始まった4学期制は、秋入学する人のために年度を4つのタームに分けて授業を行い、各講義は1タームで終了するという制度です。
しかし秋入学する人はほんのわずかなためか、大半の授業は今まで通りの2学期制の日程で組まれており、適用されているのは一部の学科や授業のみです。

2015年度はその一部の学科に私の所属する学科が含まれていました。
どうやって今まで4カ月かけて修了していた講義を半分の2カ月で修了するかというと、週1回だった講義を週2回にするだけです。つまり、2学期制ではAとBという別の講義が入っていた2つのコマを、第1タームでは両方Aの授業、第2タームでは両方Bの授業にして順番に修了するといった具合です。

週2回同じ授業があるため前回の内容を忘れる前に次の授業に臨めるうえに、1回の期末テストの科目数が半分になるためテスト勉強に余裕が生まれるので、学生にとっては嬉しい制度でした。

ALESSについて

工学部 応用化学科3年生 Oさん

ALESS(Active Learning of English for Science Students 通称アレス)は理系の、ALESA(Active Learning of English for Student of the Arts 通称アレサ)は文系の1年生が受ける英語の必修科目です。少人数のクラスで行われ、ネイティブの先生が担当します。

ALESSでは生徒が自分で研究テーマを決め、そのための実験を考案、実行して世界標準の形式に沿って論文を執筆し、最後には全チームがプレゼンテーション、質疑応答を行います。そして、これらはすべて英語で行われます。

世界標準の形式、しかも英語で論文を書くのは初めての経験で大変でしたが、他の学生からの講評や先生からの指導を受けながら1学期をかけて論文が完成したときは大きな達成感と自信が得られました。

負担は大きいですが、卒論や研究室での勉強にも活かせる、価値ある授業の一つだと思います。ALESAも同様の授業ですが、文系なので実験はせずプレゼンテーションやディスカッションに多く時間を使うようです。

理科三類 2年生 Yさん

ALESSとは、科学論文の読解から、論文の作成、その発表などを行うスキルを身につけることを趣旨とした、理系学生の必修授業です。
授業はすべて英語で行われ、科学実験を行い、一般的な論文構成を学びながら自分が行った実験の論文を書きます。

論文を書いたことどころか読んだ経験もないのに、それを英語で作成させるという課題ですので大変苦労したことを覚えています。
しかし英語力の向上はもちろん、この授業のおかげで論文の基礎理解というのが間違いなく身についたと思っており、駒場の中で最も良かった授業のうちの一つでもあります。

第二外国語について

文科一類 2年生 Mさん

1年生の必修である第二外国語は、フランス語・ドイツ語・中国語・スペイン語・ロシア語・韓国語・イタリア語から選択できます。どれを選択しても文法を半年程度で学ぶ超高速スケジュールであり、大きな特徴かつ負担でもあります。

工学部 応用化学科3年生 Oさん

入学手続きの際に、全員が第二外国語を1つ選択します。選択肢はスペイン語、フランス語、中国語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、韓国語の7つで、この順に選択者が多いようです(2014年データ)。

言語ごとに前期教養学部をともに過ごす30人程度のクラスが振り分けられるのですが、不思議なことに言語によってクラスの雰囲気に違いがあります。
たとえばスペイン語は賑やか、フランス語は女子が多く華やか、中国語は比較的真面目などと言われることが多いです(真偽は謎です)。

クラスでは親睦旅行に行ったり、必修授業を一緒に受けたり、学祭での出店を運営したりと多くの時間をともに過ごします。さらにクラス内で科目ごとに試験対策委員(シケタイ)を決め、過去問や試験対策プリント(シケプリ)を共有し一丸となって試験に臨むため、成績はクラスメイトの優秀さにかかっているといっても過言ではありません。

初年次ゼミナールについて

理科三類 2年生 Yさん

初年次ゼミナールとは、2015年度から新しく取り入れられた授業で、学生が主体となったActive Learningがベースとなっています。
さまざまな分野の授業が用意されており、興味がある分野を選択して希望を出します。

少人数制の授業で、先生が一人ついており、主にグループワークや発表などを行います。また論文の検索方法などもこの授業で学ぶことができます。

私は、「高齢者医療の未来において」というような授業を選択し、今後高齢者が増えるなかでどのような医療を行っていくべきかというテーマを班ごとに話し合い、自分で意見をまとめて最終的にプレゼンを行いました。

文科二類 2年生 Tさん

初年次ゼミナールとは、1年生のSセメスターに行う擬似的なゼミナールです。クラスごとにいくつかの選択肢が割り振られており、抽選で所属するゼミが決定します。
授業内容は、基本的に他の生徒の発表を聞いて意見を言いあったり、自分が研究したことを発表したりするものです。

私は「東洋思想史」というゼミを取っていましたが、他の人が日本思想史を発表している傍らで自分は中国思想史を発表できるなど、割と自由な雰囲気が漂っていました。

ただし、初年次ゼミナールは担当する先生によっても随分と授業内容が異なるらしいので、よくよく情報収集をして決めるようにしましょう。

科目選択について

医学部医学科 5年生 Nさん

教養学部(進振り前)の間は必修科目とは別に総合科目やゼミなど、専門以外の科目を取ることも可能です。僕は医学部の先生方が開いていた分子生物学的な科目も取りましたが、なんとなく第三外国語で中国語(第二外国語はドイツ語)を取ってみたり、国際関係論なる授業を受けてみたり、美術論の授業を取ってみたりしました。

基本的な科目は必修科目、または準必修科目になっており半ば強制的に取らされますので、気にしなくてよいでしょう。
また総合科目は全学部が取ることができますので、自然と他学部の友達ができるはずです。
学部によっては進振り後も他学部の授業を聴講できるようですので、ぜひ積極的に勉強してみてください。

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