東大合格体験記2019高校3年間の集大成として受けた
推薦入試。焦りや不安も良い経験に

- 文科一類(法学部)推薦合格
- 2018年度 河合塾 名駅校 在籍
河村 若奈さん
三重県立四日市高校 出身
- 高校グリーンコース(高校生対象)
- 現役高校生を東京大学“現役合格”へと導くコース
受験勉強を振り返って、今の気持ちをお聞かせください

推薦入試のための準備をしている期間は、一般入試の勉強量が減るため焦りや不安を伴いましたが、どちらも並行して取り組んだこの経験は、すごく価値あるものだったと思っています。
なぜ推薦入試に挑戦してみようと思ったのですか?
高校がSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校だったので、3年間で取り組んだSGH活動を集大成として体系化し、他者に評価してもらうことで、大学で何を学びたいか、そして将来どうなりたいかを見つめる機会でもあると思い、推薦入試に挑戦しました。
また、私は東京大学で学びたいと思っていたので、他大学の推薦入試は検討しませんでした。
いつ頃推薦入試を受けることを決め、実際の準備はいつから始めましたか?
また、面接審査の準備はどのようにしましたか?
高校内の選考締切だった高校3年生の9月末に入試を受けようと決め、そこから急いで準備を始めました。
高校の先生方には志願理由書や提出書類について見てもらい、何を主張の軸とするのかといった書類作成についてや、個別面接のシミュレーションなどのご指導をいただきました。
また、書類の添削やグループ・ディスカッションは他の方に指導を頼みました。個人的には、できるだけ多くの人に見てもらい、意見を得ようと努めていました。
願書に添付する「推薦要件に合致すると具体的に証明する資料」には、何を提出しましたか?
以下のようなものを提出しました。
- 論文2本
- 短期留学や海外研修の記録
- ポスターセッションやプレゼンテーションで使用したポスターやレジュメ、英文の発表原稿
- 英検準一級の合格証書 など
面接審査の様子を教えてください。グループ・ディスカッションではどのようなテーマを与えられましたか?また、個別面接の雰囲気はどうでしたか?
2グループに分かれ、各8人で討論を行ないました。2019年度は、「性犯罪の再発防止のために、性犯罪者にGPS装着を行うことについて」というテーマが与えられ、監視方法や対象者に関する議論が活発に行われました。
個別面接では、法学部はグループ・ディスカッションの際の試験官3人がそのまま面接を行い、私の場合は、そのうち2人から質問を4つほど受けました。圧迫面接のような怖さはなかったように思います。
センター試験のできはどうでしたか?
合計で798点でした。推薦入試で最低限必要な点数は720点ということでしたが、一般入試も受ける予定だったので、それよりも上をめざしていました。
センター試験の本格的な対策はいつから、どのように行いましたか? また、過去問はいつから、どのくらい解きましたか。
高校では演習がすでに始まっていましたが、本格的に自分で対策に打ち込んだのは、推薦入試の面接が終わった12月半ばからでした。
過去問演習の年数は、教科によって異なっていました。
英・数・国は高校の演習を中心として、地歴は25年分の過去問を知識の穴埋めをしつつ解き、理科基礎は過去問だけでなく、問題集や模試の解き直しにも取り組みました。
東大の一般入試は出願しましたか?出願した場合は、二次試験の対策をどのように行いましたか?
一般入試も出願しました。
二次試験対策は、河合塾で受講していた「ONE WEX東大英語」「ONE WEX東大文類数学」「ONE WEX東大国語」「東大世界史」「東大日本史」の講座を中心に行っていましたが、苦手教科など不足部分は、自分で問題集に取り組むことで演習量を増やしていました。
秋ごろは推薦入試の準備で勉強時間が十分に取れないことがありましたが、隙間時間を地歴に集中させたことで、力を伸ばすことができました。
いつ頃から河合塾に通い始めましたか?また、どの講座を受講していましたか?
私は高校1年生の春から3年間河合塾に通いました。
1年生時は「ONE WEX英語」「ONE WEX数学」「ONE WEX国語」、2年生時は「ONE WEX数学」「ONE WEX国語」「ONE WEX総合英語」、3年生時は東大用の講座すべて(「ONE WEX東大英語」「ONE WEX東大文類数学」「ONE WEX東大国語」「東大世界史」「東大日本史」)を受講していました。
河合塾を選んだ理由としては、テキストの質や、体験授業を受けて自分に合っていると感じたため、入塾を決めました。
河合塾でよかったことは何ですか?
河合塾の授業やテキストはもちろん、講師の先生方やチューター(進学アドバイザー)に支えてもらったことが最も良かったです。いつも授業を受けに行くことを楽しみにしていました。
メッセージシートでのやり取り、直接質問、相談した際などに親身になって答えてくれるので、私の励みになっていました。
来年の受験生に向けてアドバイスをお願いします。
高校3年生の1年間はあっという間です。模試等が増えて苦しむこともあるかと思いますが、高校1・2年生の頃よりも成長が感じられやすく、目標意識も強くなります。
なぜこの大学に行きたいのか、そのために今の自分はどうすべきなのかを自問自答しながら、貪欲に勉強に取り組めば、きっと良い結果と成長した新たな自分が得られると思います。
健闘を祈っています。
チューター(進学アドバイザー)からのメッセージ

河村さんは遠方でしたが、3年間土日だけでなく、平日もしっかりと授業を受けていました。
通塾や予習・復習が大変だったと思いますが、いつ話しかけても明るく応えてくれ、合格するという強い意志を秘めて学習していたのではないでしょうか。
大学でも持ち前の明るさで、楽しい学生生活を送ってください。また大学での様子なども聞かせてくださいね。
- 高校グリーンコース(高校生対象)
- 現役高校生を東京大学“現役合格”へと導くコース
- 大学受験科(高卒生対象)
- 再スタートする高卒生を東京大学“合格”へと導くコース