東大受験を乗り切るために秋以降の過ごし方(理類)
秋に出てくる3つの悩み
- J.Y さん
- 理科三類 入学
東京都 駒場東邦高校 出身
2014年度 河合塾 あざみ野館 在籍
9月になると、センター試験まで4カ月強、二次試験まで6カ月弱です。
センター試験の勉強もしなくてはいけない、二次試験の勉強は難しい、苦手分野も克服しきれていない……など現実的な悩みがたくさん出始める時期だと思いますが、計画的に勉強していきましょう。
今回は、「秋に出てくる悩み」に対する具体的な勉強計画プランを、それぞれお話ししたいと思います。
センター試験まであと4カ月……
理系の東大受験生が苦にする教科は、主に社会、国語でしょう。
正直なところ、社会科目は完璧にしようとしたら時間がかかりますので、70~80点狙いでも悪くはないと思います。しかし、センター試験で高得点を狙う方は、今から社会科目に取り組みましょう。
経験談で言いますが、本番前の社会科目の詰め込みは、ものすごくキツイです。国語も直前期に連続して解くのは大変です。
1週間に1年分でもよいので過去問を解いて、大体の問題の難易度、傾向を知り、自分にはどれぐらいの準備が必要か、考えてください。
あとは、マーク式模試を1回受験してみましょう。
二次試験に向けてどうすればよいか
夏の東大対策模試を受けたことで、「自分が受験生の中でどのくらいの立ち位置にいるか、どの科目がどのくらいの状況なのか」を、模試の成績表により客観的に見れると思います。
そのような模試の機会は貴重ですので、その客観データに基づいて自己分析をし尽くしてください。
数学、英語に関しては、苦手分野を長期的につぶすことを目標にしましょう。
たとえばリスニングなら毎日20分聴くなど、長期的な視点で毎日または定期的に、地道に勉強してください。
それ以外では、過去問を解き進めていくとよいでしょう。
理科は、現役生ならば夏の時点では全然完成していなくてもおかしくないと思います。秋はより応用的な問題に取り組み、「応用的な問題の解き方」というものに慣れてください。
模試の成績が振るわなかった……
現役生であれば順位よりも、むしろできなかった分野を気にしてください。
そして今後の勉強に自己分析の結果を取り入れれば、必ず次につながるでしょう。あと6カ月弱あります。「夏の東大対策模試でD判定だったけれど合格した人」など、周りの東大生にも山ほどいます。
高卒生であれば、これは反省すべきだと思います。学力に問題があったのだとしたら、今まで主に勉強しかしてなかったはずの4~8月の4カ月間にした勉強の、どこに問題があったのかも考えてみましょう。
そうしないと、依然として成績は伸びないままでしょう。
あと6カ月しかありません。しかし、あと6カ月もあります。
頑張ってください!