東大生のおすすめ勉強法時間の使い方 CASE6
隙間時間を使い尽くす
理科一類 Y.Oさん
時間の使い方について、高3生と高卒生のときのそれぞれを紹介します。
高3生時の問題点
高3生は通学、高校の授業、塾と忙しく、昼間は眠くなることが多かったうえに、私は人がいるところだと勉強になかなか集中できませんでした。ですので、授業の空きコマや塾の自習時間など、日中の空き時間は眠くなったら潔く睡眠にあてていました。
その代わり、朝は開門と同じくらい早く登校して誰もいない教室で自習し、夜は自室で遅くまで勉強していました。この方法でまとまった勉強時間は確保していたのですが、夜の睡眠時間が短いことと、隙間時間を有効に使えていないという欠点がありました。
片道1時間近くあった通学時間で英単語学習を継続していたものの、古文や漢文の知識はかなりお粗末になってしまっていました。
受験生全体を見ても、英単語、古典知識、文系なら地歴の知識、理系なら化学の知識などのすべてに時間を確保できている人はあまりいないと思います。
しかし私は高卒生時に、睡眠時間の不足と知識の暗記をする隙間時間の欠点を、両方解決できました。
睡眠時間と隙間時間を確保する方法
高卒生時の大きなポイントは、夜はしっかり寝ていたということです。
私は毎日8時間くらい寝ていましたので、日中の眠気は高3生のときよりだいぶ改善され、勉強の密度が格段に上がりました。
それでも眠くなったときの対処法は、『東大受験を乗り切るために』の「リフレッシュ方法」でお話ししましたので、読んでみてください。
そして知識の暗記は、毎日決まったタイミングで決まった科目をやることでルーティーンにしていきました。
風呂で湯船に浸かったら古典を5ページ進めてから上がる、風呂から上がったらストレッチしながらリスニングをやり、シャドーイングと音読を3回ずつやる、英単語は自習の合間の休憩時間にお菓子を食べながら覚える、と決めて毎日やったところ、2週間ほどでそれが当たり前になり、苦ではなくなりました。
そして、それ以外は家では一切勉強しませんでした。「家では基本まったりと過ごして、日中と隙間時間にしっかり勉強する」というメリハリが、勉強効率を上げるコツだったと思います。
高3生は時間があまりなく、ついつい夜遅くまでやってしまいがちです。しかし思い切って、夜は早く寝て勉強時間が多少短くなっても密度を濃くした方がよいかもしれません。
1つの方法にこだわらずに、さまざまなアドバイスを聞いて試してみてください。