東大生のおすすめ勉強法暗記法 CASE1
暗記するための2種類の方法
理科一類 S.Kさん
受験において、暗記というものはどの教科にも共通して必要なことです。一見暗記からかけ離れたように見える数学も、結局は公式の暗記と基本的な解法の暗記による対策を取っていきます。
今回は5教科すべてにおいて必要とされる「暗記」との一つの向き合い方をお話しします。
暗記には、2種類の方法があります。
無理やり覚え込む「暗記」(理解は後)
英単語・英文法・古文単語が当てはまります。
これらは使用している「言葉」自体が違います。それゆえ、理解しようとしても理解するその題材自体がわからないのです。そこで、「これらの暗記科目はまず無理やり形を覚え込むことから始めるべきだ」というのが私の意見です。
例えば、英単語の「live」。「住むはliveである」と覚えようとしてもliveそのものが頭に蓄積されていないのですから難しいはずです。私の場合、まずはliveという形、存在を頭に記憶させました。
具体的には、紙に「live」または「live住む」と何度も書くのです。「住むlive」ではありません。このように未知の言葉を自分が知っているものにし、そのうえで意味を覚える(=理解する)というプロセスをとることで暗記が容易になるのです。
理解したうえで覚え込む「暗記」
数学の解法や公式、歴史が当てはまります。
これらの特徴は、解説などは読めばわかるものの、暗記する対象に似たものが多いということです。
例えば日本史では足利氏だけで何人も出てきます。これらは一度覚えてもすぐに忘れてしまいます。だからこそ、先に理解することが大切なのです。
その背景や使い方を理解することで、それに関連したものとして意味を持って覚え込むことができ、結果として忘れにくい知識が身に付きます。その証拠に、数学などの公式は公式だけ覚えようとしても使用できませんし、何を意味するのかもわかりませんよね。
暗記する対象の特徴を捉え、暗記への向き合い方を考える。 この視座を取り入れて欲しいと思います。