東大生のおすすめ勉強法おすすめ勉強ツール CASE5
「選ぶ」ことの重要性
文科二類入学 M.Tさん
今回は皆さんに、私が受験期に愛用していた勉強ツールについてお話ししたいと思います。
とはいっても、私は別に特別な勉強ツールを所持していたわけではありません。
強いていえば、小5から現在に至るまで同じシャーペンを使っていて、受験期もそれを使っていたことくらいです。
ですので、今回ご紹介するのは、教科書・参考書を有用なツールとする「手段」です。
「お気に入り」を作ろう
たとえば、私は世界史の教科書を数冊持っていたのですが、その中でもお気に入りの教科書を作っていました。
気に入った理由は、注が多くて読みやすいなどの些細なことでしたが、複数のものから1冊の「お気に入り」を作ると、そこに愛着が生まれます。
与えられた1冊の教科書を無理やり使用しても、あまり愛着は湧きません。しかし、多くの教科書から1冊を選ぶことで、そこに差が生まれ、思い入れとモチベーションの元となります。
これは参考書にも同じことが言えます。できるだけ多くの参考書に触れて、自分で「お気に入り」の参考書を選ぶことが大事です。
「自分が」選択したことがポイント
よく、「使いもしない参考書に意味はない」などといいますが、そうではありません。使えると見込んで買った参考書は、その後使われずとも、別の本当の「お気に入り」への愛着が深まりより勉強が進むという効果があるのです。
そもそも、なぜ「お気に入りの参考書・教科書」にそこまでの効果があるのでしょうか。
受験では、多くのやるべきこと・身につけるべきことを、他者からすすめられたり押し付けられたりします。その中で、自分の意志で選択したものへの熱意は必然的に高くなるからです。
「これだ!」と思える教科書・参考書に出会えたときの、やる気のみなぎり具合は尋常ではありません。
たとえ、それが実際はそれほどでもなかったとしても、短期間でもモチベーションを持って勉強できたなら儲けものです。
迷ったら買え!?
「行きづまったときには、新しい教材を検討する」という方法は、受験期後半になると当然ながら難しく感じてしまいます。しかし、私自身は受験期後半に自分にあう参考書を見つけたという経験もあり、こう確信しています。
「迷ったら買え!損なんてない!」